楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

獅子身中の虫

 超格安で国有地が払い下げられたのは間違いないが、あとは何が事実か嘘か、分からないのが森友事件だ。信奉していたシン君に、バッサリ切り捨てられた籠池理事長が、破れかぶれになったかに見える。今後の展開が予想できなくなった。ロッキードも、リクルートも小さなニュースから始まった。森友事件は一市議の情報公開請求が端緒になった。シン君は、「マスコミは手なずけているから、アリバイづくり程度の報道で終わる」と、甘く見ていたに違いない。

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自宅前で野党委員と一緒に取材対応する籠池氏(中央)。なぜ与党委員はいないのか。この面会で証人喚問の流れが決まった

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この人は証人喚問の意味が分かっていない。シン君に対する侮辱を晴らすためではない、事実解明のための第一歩なのだ

 現地調査に入った参院予算委の野党委員を自宅に招き入れた籠池氏。思想信条が全く違う人、いわば「反日政党の面々」と、並んでカメラに納まる姿を誰が想像できただろうか。シン君への100万円寄付が飛び出した。真偽はともかく、籠池氏の今後の発言は予測不能だ。何か心当たりのあれば、シン君やトモミちゃん、松井大阪府知事にとってはビクビクものだろう。国会への参考人招致すら拒んでいた与党は、初動を誤って証人喚問に追い込まれた。

 市議の情報公開請求は「天網恢恢疎にして漏らさず」にあたる。「獅子身中の虫」、シン君は支持母体・日本会議の中に虫がいるとは思いもしなかっただろう。もっともシン君が籠池氏を虫にしたのだが。ことわざは、何千年経っても、人は同じ間違いを繰りかえしていると教えてくれる。「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対腐敗する」。自民党内も、官僚機構も、国会も、マスコミも押さえ付けていると思っているシン君へ捧げる格言である。意外と脆いかも。

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第2の森友学園疑惑 

 シン君に気を遣ってか、ビクビクしていたテレビ各局がやっと「森友学園」を報道し始めた。もっとも、スクープ合戦の様相ではなく迫力に欠ける。シン君を応援する御用記者の時事通信解説委員・田崎史郎氏が、懸命に論点を外そうとするが支離滅裂で、官邸の期待に応えられていないのが無残。マスコミには「今仕事をしなくていつするのか」と言いたい。首を取る決意で暴いて欲しい。ネットで読んでいる「リテラ」に、森友学園を上回る新疑惑が掲載されている。

 岡山を中心に大学などを運営する加計学園が、特区制度を利用して愛媛県へ進出する際の疑惑だ。記事によると、森友学園疑惑と構造は同じで、特区制度を利権に結び付けるシン君の手口があからさまだ。同学園の創始者のルーツは安芸太田町加計で、加計氏一族は林業とたたら製鉄で財を成した有力者だった。安芸太田町と県立加計高校が、それぞれ同学園と包括連携協定を結ぶ間柄である。そうではあっても事実を白日の下へ晒してもらいたい。
                                                                「リテラ」のアドレス  http://lite-ra.com/

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リテラの紙面。この種のニュースはネットが騒いだ後、石橋を叩いてテレビや新聞が動き出す。このため、ニュースは旧聞になっている。こらマスコミ、しっかりせい

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でんでん

 シン君が国会で答弁した「でんでん」が、ネット上で笑いものになっている。地上波のニュースでは取り上げていないと思うが、ある人のブログで、シン君が「云々(うんぬん)」を躊躇なく「でんでん」と読んだのを知った。アソウ君のみぞうゆう(未曾有)やふしゅう(踏襲)を思い出した。実際の答弁映像を確かめたくて、「安倍 でんでん 動画」で検索すると、傑作映像があった。「猫でんでん」は素直に笑わせるし、「総統閣下は訂正でんでん」の構成力には脱帽した。

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「総統閣下は訂正でんでん」(ユーチューブから)。消費税先送り、天皇退位、憲法解釈、共謀罪などを巧みに取り入れて、シン君内閣の手口を浮かび上がらせる

 庶民が「異議あり」を主張するとき、昔は落書きという手があった。川柳も、替え歌も、ときには浮世絵も道具に使われた。シベリアで雨傘を持っている人に理由を聞くと「モスクワでは雨が降っているから」というソビエトの小話は、統制国家の姿を皮肉った。政治や世の中に切り込む視点があれば、ネットはこれまでにない有力な道具になる。ネット情報は玉石混交だが、予定調和の既存メディアだけに頼っていては、為政者の思うがままになる危険性がある。

追記:「でんでん」発言について問われた政府関係者は、「伝々の読み間違いだろう」とかばったそうだが、そもそも「伝々」は漢和辞典にのっていない。恥の上塗りだ。「でんでん」と聞いて思いつくのは「でんでん虫」と「電電公社」ぐらいだ。

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試合終了

 トランプ君の「永久離脱」に対して、シン君は「引き続き理解を求める」。アメリカチームはもうシャワーを浴びているのに、シン君率いる日本チームはベンチに座って、「延長戦をしてくださいよ」と、駄々をこねている子どもに見える。トランプ君はTPPからの離脱を昨年11月に決めていたのに、何の準備もせず、不都合なことには目をつむり、「日米同盟が基軸」と唱えるだけのシン君は思考停止状態だ。大統領令への署名の重みが分かっているのだろうか。

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「シン君一強」と言われているのは国内だけ。錯覚してはいけない、当選後最初に会って「信頼できる人だ」とおべんちゃらを言ったのに、いきなり足蹴された  (NHK-TV)

 トランプ君の標的は中国だが、TPPが消滅して喜んでいるのは中国だ。厳しい交渉になるがアメリカと1対1で対峙できる。世界をハンドリングできるチャンスだと思っているかも知れない。シン君は超大国が決めたことに、ついて行くだけになる恐れさえある。アメリカには、ときに煮え湯を飲まされる。ドルと金を切り離したドルショック、プラザ合意、お爺ちゃんが肘鉄を食らった「米中国交回復」。そして孫のシン君はTPP。「日米同盟が基軸」は呪文に過ぎない。

 貿易の自由化、経済のグローバル化は、政府が国益を守り、自国を有利にしようと交渉するが、結果的には大企業が金をため込むだけになった。「アメリカの国と国民が白旗を上げた」のがトランプ大統領の誕生だ。分かりやすい話がある。北米自由貿易協定でアメリカの農産物が安くメキシコに入り、食えなくなったメキシコの農民がアメリカへ行き、低賃金で働き、白人アメリカ人の賃金が下がった。同じようなことは、日本でも欧州でも起こっている。

 ここ30年ぐらいでグローバル化、金融資本主義、新自由主義、新保守主義が世界を支配した。レーガン・サッチャー・クリントンであり、小泉・竹中・黒田であり、孫・柳井・・・・である。強い指導者、有能な経営者ともてはやされた人たちが作ったのが、巨万の富を手にする極少数と貧しい数十億人、戦禍が絶えない今のいびつな世界だ。前の時代が終わり、社会が、歴史が大きく曲がろうとしているのが、皮膚感覚として分かる。北極星を見失ってはならない。

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トランプ新大統領

 まさかの人がアメリカ大統領になる。政府、財界、日銀、株式・為替市場は呆然と立ち尽くすだけだ。「不都合な現実には目をつむる」のがこの人達の行動パターンだから、落選直前までクリントン以外には考えが及ばない。マスコミや調査会社がいかに信頼できないか、世論を誘導したのではないかとさえ感じる。あれほどの暴言をしたトランプの支持率がなぜ下がらないか、社会の現実を報道しなかった。ニューヨークとワシントン発の情報がアメリカではない。

 「クリントンは戦争屋のネオコン、強欲金融資本主義者の代弁者」「あこぎな資金集めをする利権屋・クリントン財団」と指摘するような情報・論調は日本の新聞やテレビには出てこない。わずかにネットで流れてくるだけだ。その一つが「藤原直哉のインターネット放送局」。藤原氏の分析を聞いていたから、この選挙結果になってもそれほど驚かなかった。むしろクリントンが大統領になったら、アメリカ社会はもっとひどい状態になるところだったかもしれない。

 アメリカの没落が始まったのが形で見える選挙結果だ。9.11をきっかけに中東へ攻め込んで15年、結局勝てず、外交は思うに任せない。もう世界の警察官の役割を果たす力はなくなった。巨大資本のグローバル企業は、アメリカ国家のためではなく自己増殖をするだけで、国民の貧富の格差は拡大した。子供のころ見たホームドラマ「名犬ラッシー」の豊かな中間層の存在は遠い世界になった。「再び偉大なアメリカを」というが、その先の形は全く見えない。

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当選確実になった後の演説。選挙中とは別人のような落ち付いたしゃべり方だった。少なくとも4年、不安を抱えながらこの顔を見ることになる  (NHK-TV)

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