楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

ススキたっぷり

 祭りの準備や、仕事やらで都合の悪い人が多く、安芸太田フォトクラブの例会は少し寂しかった。秋本番一歩手前の時期と言うこともあってか、ススキを題材にした作品が目立った。特に撮影会での芸北・千町原の「夕日とススキ」は、同じ条件だったのに、それぞれ苦労したかいがあってバラエティーに富んでいた。半面、臥竜山が少なかったのが残念。11月8日、9日の両日には、加計商店街で開かれる「五サー市」に合わせて、恒例の写真展を開く。

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投票終了後、千町原のススキ7点を中央に並べて合評するクラブ員。同じ条件なのに視点の違いが作品にあらわれる

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上位に選ばれた作品。右下は私の作品

左上=夕日に染まるススキと流れる雲、太陽の位置もいい。夕暮れなのにダイナミックな力強
     さを感じさせる

左下=上の写真とは全く違った雰囲気を捉えた。ススキの輝きも傾きも良く、青い空が静かな
     秋を演出した

右上=芸北・聖湖。定番ポイントだが、満水の青い水面と明るい奥の杉林が初めて見せるよう
     な風景を作った。釣り人がいることはほとんどないが、ラッキーだった

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渓谷の秋                                    (吉和・中津谷など:14年10月29日撮影)

 年に2、3回は必ず走る吉和・東山渓谷ー中津谷コースを巡った。一日中晴天で、夕陽を吉和で迎える算段で、坪野をゆっくり出たのが失敗だった。昼過ぎから薄曇りになり、そのうち日が差さなくなった。紅葉の進み具合もあと3、4日後が良かった。今日の気分は60点。こんなときは「キラキラの厚化粧より、しっとり美人がいい」と切り替えるが、ノリは悪い。吉和の紅葉は、もみの木森林公園が見頃、中津谷は週末から、東山渓谷は来週になってからだろう。

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東山渓谷の3点。水量が少なく、岩も乾いていて、渓谷らしい写真が撮れなかった

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中津谷は朝9時ごろから夕方まで、光線の変化を追って2往復するぐらいの覚悟で入った方がいい。分かっているのだが・・・

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作文技術

 読みたい本があって、広島の自宅近くの書店へ行ったが目当ての本はなかった。ウロウロしていると、ずらりと並んでいる文庫本の中から「本多勝一 日本語の作文技術」が飛び込んできた。40年前、氏の「貧困なる精神」などを消化不良のまま読んで、強烈な印象を受けた記憶がよみがえった。表紙の本多勝一の文字と「今でしょ」の林修さんの写真に、「買いなさい」と言われたようで手が伸びた。1982年発行、第45刷のロングセラーである。

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税別540円。1刷分が5千部なら22万5千部、1万部なら45万部になる。林さんは「本当に伝わる文章をどう書くか-必携の1冊です。」と絶賛する。本書唯一の欠点は文字が小さいこと。飛蚊症と白内障があり、眼鏡をかけてもチラチラする。時間をかけて読むことにする

 20歳代のころ、ベテラン新聞記者が「あんたが書いた記事じゃろう」と、電話で話しているのを聞いたことがある。原稿にはその人の癖が出る、と記者は解説した。ブログを書いていて、定型的な文章になっていないか、面白みに欠けるのではないか、と常々思う。変幻自在には書けないものだ。読みやすいように書いているつもりだが、数日後に読み返して、文章を入れ替えたり、添削したりして修正することは珍しくない。

 「楽農楽写Z」では1段落6行、概ね200文字にしている。これ以下だと最低限必要なことを私は書けないし、以上だと私が読みたくなくなる文字量になる。6行に足りないとき、増やすのにそれほど苦労はしないが、少しでもオーバーすると苦戦を強いられる。「作文技術」は名文や美文ではなく、分かりやすい日本語を書く基本技を指南している。読んだからと言って、本多氏の期待に応えられるとは思えないが、心して書くようにしよう。

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猫車いっぱい

 妻と藤友さん夫婦が、育ち過ぎた野菜を収穫した。初物の大根とカブや水菜、春菊、ホウレン草、小松菜を猫車いっぱいに乗せ、長ネギやピーマン、ラディッシュ、ショウガ、里芋などをスーパーの買い物カゴ二つに入れた。「規格外じゃが、なんぼかねぇ。2,000円ぐらい」と聞くと、水菜を2株つかんで「これで150円」。総額はどんどん上がり、6,000円で落ち着いた。消費税480円はかからない。広島へ帰って配られて、さて何人の野菜生活を支えるのか。

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日は差さないのに完全防備。水路の水はまだそれほど冷たくない

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勤倹治産VSカジノ

 実家の鴨居に「勤倹治産」の額が掛かっている。子どものときからあって、その頃にはもう茶色がかっていた。読めもせず、意味も分からないままだった。分からぬまま4文字をネットで検索すると全文と解説文があった。日本漢文「・・・読書是広智 勤倹是治産・・・」の一節だった。読書をすれば知恵が広がり、仕事に精出して倹約すれば、家業は発展する、という訳だった。庚戌とあるから1910年か1850年、1790年に書かれたのだろうが、知るよしもない。

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「治」の下には掛時計の跡がある。ボーン、ボーンとなった音はかすかに覚えているが、時計が外されて額が掛けられたのか、一緒にあったのか定かでない

 核家族化した現在の家には遠い存在になったが、代々続くかつての家には家訓があった。世界的企業に発展した企業にも、なるほどと思う社訓、社是がある。国で言えば憲法がそれにあたる。行動規範であり、精神的支柱だが、人はややもすると道を外すから、時代が変化しても動かぬ原点を先人が示したのだろう。領主や為政者、経営者、家長を戒める半面、民百姓が不穏な動きをしないよう、質実剛健・刻苦勉励のような言葉を広めた側面もあるように思う。

 今朝の民放2局で「カジノ」が特集された。経済効果やギャンブル依存症の問題に焦点を合わせて報道されがちだが、哲学者・内山節氏が指摘した「ゆがんだ世界が主流になっている時代」には全くの同感だ。30年前に刊行された「カジノ資本主義」にある「西側の金融システムは巨大なカジノ」の洞察力も鋭い。賭博はヒトしかやらない遊びで根絶することは出来ないし、なくすべきものでもないだろう。だが、歴史の中で推奨されたことがあったのか。

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数千年の歴史の中で、「どう生きるか」を積み重ねたのが哲学なのだと思う。青臭いと思われても新鮮な視点を掘り起こして欲しい。写真下、ニューヨーク株式市場の彼の目はさまよえる子羊のように見える(TBS-TV)

 カジノ議連会長の細田博之氏は「金を落としてもらう国になるのがこれからの日本」と、力説する。人生経験豊かな高齢者が、胸を張って子供たちに伝える言葉だろうか。安倍首相は医療も介護も、女性も、衰退する地方も、原発や武器輸出も、何でもかんでも成長戦略にしてしまう。最近はあまり聞かなくなった「美しい日本」の中に、「勤倹治産」のような日本人の伝統的な生き方は含まれていないようだ。金の臭いを嗅ぎつけるだけの人にしか見えなくなった。

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このインタビューは5月だが、もう「成長戦略」を言わない方がいい。100万回言っても現実にはならないことを、民は薄々感じ取っている(テレビ朝日)

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神楽

 坪野部落の秋祭りでは隔年で神楽が舞われる。夜10時前から太鼓の音が聞こえ始めた。撮影会のブログを書き終えて出かけた。会場には街から帰って来た子供や孫が多く、平均年齢はいつもよりグッと若くなった。神楽には人を古里へ引き戻す力がある。ただ、知らない顔が多いと、坪野に住むようになって5年が過ぎ、自分では地域に溶け込んでいると思っていても、なぜか別の世界に入ったような居心地の悪さを感じた。

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パジャマの子供たちに笛や太鼓の独特の音が体に浸み込んで、「ふる里DNA」になるはずだ

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新舞の「戻り橋」。出演は近隣の安野神楽団だが、坪野の人が二人出演している。プログラムを見ると団長は坪野の宮本さん
(ひょっとこの人)だった。まだまだ、知らないことが多い

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いよいよ秋                     (芸北・臥竜山:14年10月25日撮影)

 芸北の秋のスタートは、やっぱり臥竜山がふさわしい。安芸太田フォトクラブの撮影会の場所選びに迷うことはなかった。大きな雲がゆっくり流れ、日差しを待つのがもどかしかったが、爽やかさは申し分なし。あと10日ぐらいが撮りどきだろう。贅沢なほどの写真日和なのに他の写真グループに会わなかったのが不思議だ。9月20日付ブログに掲載した千町原の赤ソバ畑では収穫作業の最中だった。タイミングよく巡りあったものだ。

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臥竜山への途中にある廃屋、前を通るたびに崩れていく姿を撮っている。柔らかな秋の日差しが優しく包んだ

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以上臥竜山7点。数えきれないくらい通っているが、今回初めて撮ったアングルもある。これだから臥竜山は飽きない

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ブナの大木に肉薄するクラブ員を、笑いながらゲットするNさん

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赤ソバの収獲。クラブ員の一人が地元の人と知り合いで、挨拶がてら寄せてもらった。昔の脱穀機を踏むクラブ員

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締めくくりは千町原。運よく大きな雲が切れてくれた

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猿対策

 芽の出は悪かったが、大根とカブがそれなりに大きくなって、根元をのぞくと白い部分が見えるようになった。まだ、山からは見えないだろうが、猿にとってはそろそろ嬉しい時期になってきた。毎度のことだが、精神的に楽になるからワイヤメッシュとネットで囲って、防衛態勢を整えた。白菜は日に日に巻きだしたが、隣の佐々木さんの畑に比べれば、10日以上遅れているようで、若干気分が冴えない。よその畑は見ないに限る。

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あと1週間もすれば、美味しいサラダになり、葉は少し苦みのある炒め物になる

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囲いづくりは2時間がかり。葉物野菜は時間差で順調に育っているように見えるが、虫に食われながら、草と背比べをしている

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午後の陽をいっぱいに受ける白菜。ぐいぐい巻いて固太りの健康優良児になって欲しい

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田舎体験

 昨年に続き、京都の小学生3人が学習旅行で村竹さん方へやって来た。山口や広島、宮島を巡るメニューの中に、安芸太田町での田舎体験が組み込まれている。滞在時間はわずか3時間だが、サツマイモを掘ったり、隣から駆けつけた村上さん、山本さんと一緒に「一合寿司」を作ったりした。流石に「一合寿司」一つを食べ切れなかったが、別世界のいい思い出になったことだろう。おいじいちゃんとおばあちゃんは元気をもらった。

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今年のサツマイモは豊作。大きな芋を掘り出すのに手間取ったが、抜き出すと歓声が上がった。この後、焼き芋にした

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手づくりの「歓迎幟」を畑に立てて、記念撮影する村竹さん。すぐプリントしてプレゼントした

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写真上は、寿司米の上に具材を乗せてデザインする二人。その後、全体重を乗せて、力いっぱい押し付けた。手前には出来上がった一合寿司がある

※プライバシー保護のため子供たちの顔を掲載できません。とってもいい表情をしていたのに
 
残念です。

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事前説明

 今年で3回目となる安田女子大生による「柿もぎ・柚子もぎボランティア」の事前説明へ出かけた。猿被害対策で始まったイベントだが、最近はめっきり出没が減っている。ただ、餌が少なくなるこれから、柿や柚子は貴重な食料になるので、放置果樹を減らすことは大切だ。地方創生が浮上した今年、学生さんへは高齢化・人口減少が進む中山間地域が、2、30年先の日本の姿であることを強調した。田舎との交流は、自分たちの将来を見る絶好の機会でもある。

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「別の世界のことだろうから、15分ぐらいの説明で理解されるか」と毎回思う。要点を絞って、分かりやすく話したつもりだが、責任はこちらにある

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広島の自宅への土産。常連の春菊、水菜、白ネギ、小松菜、ホウレンソウ、ラディッシュなどに加え、新顔の試し掘りした里芋とショウガ。白いビニール袋の中には芽を出し始めたジャガイモが入っている

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