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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

一言ふたこと/100年が凝縮した風景

 太田川のV字谷に集落が張り付いている安芸太田町に、メガソーラー発電所がある。新聞で建設を知ったとき、まとまった広い場所が想像できなかった。それは急な道路を登った山の上の「町民スポーツ広場」だった所にある。雲一つない青空が似合うのではと思い出かけた。全体が見渡せる高台へ行くと、日本の100年を凝縮しているとも言える風景が広がった。

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 農作業をしている老夫婦に話しかけると、「ようおいでなさった」とニコニコしながら「以前は畑や田んぼだった。中国縦貫道のトンネル残土を埋め立てて運動場になった」と説明された。日当りのいい南向きの斜面は耕作には最適だったろう。太陽光発電にも好立地だ。先祖が辛苦して切り開いた土地を、いっときの金のために手放さなかったようだ。地権者は10人いると言う。

 発電所に面して2軒あるが、1軒は昨年秋、高齢のため暮らせなくなり、住んでいるのは話を聞いた夫婦だけになった。薪や炭がエネルギー源だった時代は、仕事場に近い山の中の生活が理にかなっていた。エネルギーが石油や電気に変わり、木材が輸入自由化され、過疎化が一気に進んだ。高度成長、列島改造による高速道建設が山の中へ不自然な広い土地を作り、そして福島の原発事故。新しい風景の中には日本の現実があった。

 発電量は最大約2,000kw。天候に左右され、夜は発電しないから比較できないが、家の近くにある「吉が瀬発電所」の10分の1だ。発電思想が違うのだから換算する意味はないと思うが、原発1基50万kwだとしたら250ヵ所に相当する。私は原発を大艦巨砲主義の「大和」だと思っている。それに立ち向かったのが蚊のような無数の戦闘爆撃機だった。

 太陽光、風力、地熱に加え、将来的には波力、潮汐、海流もあるだろう。そして日本には2軒の裏にあるような山が、バイオマス発電の燃料を蓄えている。中東などへ流れ出る金が国内へ留まる。エネルギーの地産地消は時代を、地域を変える絶好のチャンスだ。そう思わせる天空の発電所だった。

◆お知らせ

カテゴリーに「一言ふたこと」を追加します。田舎からの視点や私が感じたことを書きます。文章が長くなりますが、ご容赦ください。

「楽農楽写Z」は2代目です。初代「楽農楽写」は 
                    http://rakunourakusha.sakura.ne.jp/blog です。

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コメント


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太陽光発電

もっともっと増えるといいですね。
原油の輸入量も減るし、環境にもいいですからね。

kawa | URL | 2014-01-28(Tue)20:50 [編集]


原発ゼロ

原発については言いたいことが山ほどあります。名もなき田舎の高齢者が、飛ぶ鳥を落とす勢いの首相に、ブログで挑んでいきたいと思っています。

楽農楽写 | URL | 2014-01-28(Tue)22:52 [編集]