FC2ブログ

楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

学校統廃合

 安芸太田町戸河内地区の小、中学校の統廃合を巡って、反対する住民の看板が国道脇に立っている。中国道戸河内インター近くで、移住する人もあって町内でも活気のある地域だから不思議な感じがする。廃校の理由は複式の解消と校舎の耐震不足。町の方針は合併前の隣村の小、中学校へ統合する案だ。学校は地域の宝とする住民の前に、厳しい財政と教育の効率化が立ちはだかる形だ。安芸太田方式として「小規模校交流学校」の方策を探れないか。

8182看板154111 
小さな町だから、住民と町職員は顔見知り。気を遣ってか、激烈な文言ではないが気持ちは十分伝わって来る。横に立つ自民党のポスターの「地方こそ、成長の主役」は、現実からかけ離れていて、その落差は救いがたい

 人口減少が進む地域からは公的サービスが何年もかけてポツリ、ポツリと消えていく。駐在所、農協の支所、診療所、幼稚園・・・。最後まで残るのは、小学校か郵便局ぐらいか。反対運動が起こっているこの地域は、過疎化に追い詰められての統廃合案ではない。むしろピンチをチャンスにする絶好の機会だと思う。反対運動は地域を起こそうとするパワーだと思えば心強いし、町は地域づくりへの熱意を見せれば、若い人にU・Ⅰターンをアピールできる。

 私の母校、広島市立小河内小学校がこの春、在校生が3人になって140年の歴史に幕を閉じた。ギリギリまでよく頑張ったと思うが残念だ。田舎の小学校は単に教育の場ではなく、地域を有機的に結び付ける筋肉であり、骨であり、神経なのだと思う。16㌔先へバス通学する3人にとって、古里の小学校は生涯忘れられないはずだ。61年前の入学式、私は満開の桜とその下に立つ二宮金次郎像を鮮明に覚えている。小学校は古里と一体化する力がある。

 「地方創生」は早くもブームに終わろうとしている感がある。役場職員はバラマキとしか思えない、一過性の創生予算を獲得しようと苦労しているに違いない。昭和30年代後半から徐々に徐々に縮み、衰弱が顕在化した今ごろになって、小手先の手を打ったぐらいで立ち直れはしない。頼りになるのは住民の力だけだ。現実を知らない大都会の広告代理店のコピーライターが、頭の中だけで考えたのだろう、自民党の看板「地方こそ、成長の主役」が空々しい。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する