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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

被爆70年記念写真展 ・ 明田さん訃報

 復興の記憶 ヒロシマを見つめた写真家たち。広島市西区商工エンターの泉美術館で開かれている被爆70年記念写真展へ出かけた。木村伊兵衛、土門拳、名取洋之助、佐々木雄一郎ら戦後日本の写真界を牽引した人たちの作品は、見る人を無言にさせる力がある。原爆に叩きのめされながらも、混乱の中で立ち上がる庶民の姿を焼き付けている。貧しさを感じさせない明るい表情の子供たちが印象深い。彼らは私と同世代、写真の中へ引き込まれていった。

 当時のカメラ、レンズ、写真材料は、現在とは比べ物にならないぐらい技術水準は低い。しかし訴える力は、誰でも失敗なく撮れる今のデジタル写真よりはるかに強い。1枚1枚を集中して切り取った緊張感が伝わる。肖像権やプライバシーがやかましくなった最近では撮れないような写真こそが、ときの経過を乗り越えて時代を刻むことを教えてくれる。つくづく我が撮影態度の甘さを痛感する。9月6日まで(月曜休館)、10時から17時(入場16時30分)、無料。

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来場者のほとんどは私と同年代かそれ以上だった。広島の人なら、自分の人生と重なり合う写真が必ずあり、静かな時間が流れる

 今朝の中国新聞朝刊に、戦後のヒロシマを撮り続けた明田弘司さんの訃報があった。92歳。この写真展にも作品が展示されている。広島県写真連盟の会長もされた広島写真界の大黒柱だった。穏やかな口ぶりが思い出される。私が生まれた48年に写真店を開業。ヒロシマ・フォト・クラブを結成した。写真家・名取洋之助さんから、広島の復興を記録するよう助言され、市民生活や街の活気を撮り続けたと記事にある。大きな仕事を残された。合掌。

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明田さんの訃報と写真展のチラシ。右は明田さんの写真集「昭和二十年代⇒三十年代 百二十八枚の広島」

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