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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

「戦争法を止める」講演会

 16日にあった講演会の記事です。当日夜、執筆中に急な酔客訪問があり、一緒になってしっかり酔い、二日遅れのアップになりました。 

   江戸の文化「北斎の富士」展を鑑賞した後は、平成の現実へ戻って「戦争法は私たちが止める。そして未来を拓く」講演会。講師は上智大教授の中野晃一さん。「立憲デモクラシーの会」や「安全保障関連法案に反対する学者の会」の気鋭の政治学者だ。広島県民文化センターの大ホールは立見席も含め、750人で埋まり盛況。マスコミでは昨年9月は過去のようになっているが、戦争法反対の地下水脈は枯れることなく流れていると感じさせた。

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護憲活動をする高齢者を「敷布団」とし、安倍暴走に反対の声を上げた若者やママの会を「掛け布団」と表現した中野教授。粘り強い「敷布団」があったからこそ、新しい流れが生まれたと双方の動きを高く評価した

 中野氏の講演概要ー。集団的自衛権容認に至った動きは、1992年のPKO法から始まった。冷戦が終わり、国連の枠組みの中で国際貢献の既成事実を作った。その後、90年代後半の日米安全保障共同宣言(97年)、新ガイドライン(97年)、周辺事態法(99年)で対米追随が始まった。国連への期待がしぼむ中、9.11の同時多発テロを契機にアメリカ一国主義に従った。安倍安保法制は米英関係のような濃密な日米同盟へ変質させるものになった。

 安倍首相は集団的自衛権が違憲だと分かっていたから、2013年に96条の改憲を企てたが頓挫した。同年、アメリカにならってNSC(国家安全保障会議)法や特定秘密保護法を成立させ、抱き合わせて、一部の人が勝手にできる体制を作った。憲法が許さないことを決められるクーデターだ。開戦、終戦の規定がない憲法下で集団安保は使い物にならない。違憲はいつまでたっても違憲だから明文化を狙う。法律を実態に合わせる労働法制改悪と同じやり方だ。

 アメリカが戦略を作り、日本がそれに従う図式は、中国が設立したAIBB不参加、TPP、辺野古、戦後70年談話にも共通する。米議会での演説は「私は不良だった、神のおかげで立ち直った」と言う、アメリカ人が喜ぶ媚びを売るときの物語だ。70年談話は「国際秩序への挑戦者になった」と、アメリカに歯向かったことを反省した内容。スネオとジャイアンとの構図だ。歴史修正主義を含む復古的ナショナリズムを殺して、皇国日本を貫徹できず矛盾している。

 メディアの弾圧は、見せしめにして萎縮させ、服従させるやり方だ。次は自発的に服従させ、国民を屈服させる政治になる。しかし、新しい市民運動が芽生えている。多様な運動体が生まれ、緩やかな連携と共闘態勢がある。女性の発想に目からウロコだったことがある。男社会の日常の中で彼女たちは「力に対して力」の手法を避けていた。安保法制に反対する一人が立てば二人目は楽に立てる。それが何千人に広がっていく。厳しいが闘いを続けよう。
 

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