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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

終わりの始まり

 黒田日銀が「マイナス金利」に追い込まれた。景気は「緩やかに改善している」と判断しているのが正しいのなら、不必要な金融緩和ではないのか。異次元の金融緩和ともてはやされた夢が、もはや後戻りできない悪夢になっていることに、やっと気付き始めたのではないだろうか。安倍人事によって総裁に就任した3年前のニコニコした表情は、今日の記者会見ではもう見られなくなった。甘利大臣が辞任した翌日、黒田日銀の終りの始まりに見えてならない。

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無謀とも言えるほどのマネーをぶち込んで3年も経ったのに、結果を出せていない。普通のサラリーマンなら左遷、役員なら解任だ。もっとも、目標が達成できなくて、年金生活者は助かっているのだが (NHK-TV)

 マネーの流れがよければ景気が良いし、滞れば不況になる。ひと昔前は、公定歩合の上げ下げが日銀の大きな仕事だった。それが今では「通貨の番人」の本分を忘れ、博打場とも言えるような株式・債権などの市場で、プレーヤーの一人になってしまった。そういえば最近、金融の混乱が起きたとき、各国の中央銀行や財務当局が緊急会議を開き、市場へメッセージを出すことがなくなった。猛獣使いが猛獣と一緒になって、檻の中で暴れているからだろうか。

 マネーは経済活動の血液だと教わった。「金融緩和」と聞くと思い出すことがある。30数年前、血液の病気になった人のために同僚数人と病院へ出向き、成分献血をしたことがある。患者のお姉さんが来られて「輸血すると一気に顔色がよくなるんですよ」と深々と頭を下げられた。後日、訃報が社内に掲示された。黒田日銀の金融緩和で円安になり、株が上がって元気になったようにみえるが、いっときのことだ。病が直ったわけではない。しかも根は深い。

 年始からの株価の落ち込みに麻生大臣は「日本のファンダメンタルはいい」と発言した。安倍首相は、初めて有効求人倍率が1を超えた高知県の例をアベノミクスの成果と持ち上げた(求人人口減が要因との報道で打ち消された)。都合の悪いことには「被害軽微」と言い、改善した経済指標を「大戦果」のように宣伝したいのは分からないでもないが、大本営発表はつじつまが合わなくなる。3年も経つのに「2%の物価目標」が達成できないのがそのいい例だ。

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