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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

DAYS JAPAN

 ネットで知った月刊の写真報道誌「DAYS JAPAN」が届いた。定期購読する。戦争や貧困の中に身を置く子供や女性たちの写真を見ると、その種の写真を報道しない新聞やテレビが、本来の仕事をしていないのがよく分かる。戦闘に逃げ惑う一般市民や路上に放置された死体の写真を、イラク戦争以来見たことがあるだろうか。「正義、自由」を唱えて引き起こした戦争が、いかに悲惨な結果を弱者に強いるかを、国家権力は覆い隠そうとする。

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60ページ、税込843円だから安くはない(ただし年間だと7,700円でお得)。広告は3社だけ、部数も多くはないだろう。それだけに応援したい                
                                
DAYS JAPAN 
www.daysjapan.net

 ベトナム戦争のときの、南ベトナム国警長官がベトコンの頭を撃ち抜く瞬間や殺したベトナム人を装甲車で引き回す写真、ジャングルの中で泥だらけになった絶望的な表情の米兵などは今でも忘れられない。それが積み重なって国際反戦運動に広がり、アメリカは敗北した。その経験から米軍は不都合な映像を撮らせないようにし、人の死が見えない戦争にしている。今では遠く離れた本土から無人機操縦で爆撃した女性兵士が家族と夕食を楽しんでいる。

 若いころ、ロバート・キャパや沢田教一に憧れた。恥ずかしいがヒーロー感覚だった。キャパの写真の中で、撃ち殺されて窓際に倒れ込んだ兵士の血が、床に流れ出している一枚に釘づけになった。戦闘が終わり無音の世界になり、部屋に入ったキャパは静かにシャッターを切ったのだろう。残酷な死体写真ではないのが逆に、見る人に直前まで生きていた彼の人生や家族のことを思い起こさせる。そして自分を彼に置き換えて考えさせる、冷徹な戦場写真だ。

 情報が統制されると、戦争や貧困の現実が日常生活から遠ざかる。テロや乱射事件で数十人が犠牲になっても、空爆で子供たちや女性が巻き添えになっても、病気や栄養失調で短い命を終える幼児がいても、私には毎日、普通の朝がやって来る。生まれてくる時代と場所を選ぶことは出来ない。67年の幸せな自分の境涯を振り返る。たまたま、幸運だったと言っても、気分は晴れない。せめて「DAYS JAPAN」を広島の自宅へ持ち帰り、読者を増やそう。

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