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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

限界集落散策                                        (戸河内那須:16年12月8日撮影)

 雪や霜の冬がやって来ない。写真が撮れていない焦りもあって、気になっていた戸河内の限界集落・那須地区へ出掛けた。近くには与一野地区もあるから、「平家の落人」が真実味を帯びる山奥に孤立した集落だ。最盛期は五十戸近くあったが今では数戸に減り、冬季は町に出る人もいる。お話を聞こうとしたが、留守で会えなかった。意外にも荒れた空き家は少なく、周囲も片付けられた家が多い。歩く人もないのだろう、縦横に走る里道は苔むしていた。

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歩き始めてすぐ畑があってほっとした。人が暮らしている動かぬ証拠だ。20年近く前だろうか、ここで高齢の女性と話した

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畑か田んぼか、ススキに覆われて見る影もない。山奥にぽっかり開けた集落では、宝のような耕地だったろうに

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墓じまいされることなく、古里を見つめ続ける。墓誌を見ると昭和初期には乳幼児、戦中戦後は還暦あたり、平成になると八十歳以上が多い

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同じような藁屋根が仲良く並び、家の周りはきれいな畑だったのだろう。桃源郷のような光景だったはずだ

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一旦木が茂りだすと一気に廃屋のようになる。葉が落ちているから母屋が見えるが、夏には緑に覆われてしまう

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墓所の何カ所かには造花が手向けられていた。分かっていても心が安らぐ

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倉は集落の風景を締める。漆喰が剥げていくのが残念だが、ときを刻む重みがある

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除草剤も使われているのだろう、草に覆われていない。消火栓があっても、いざというとき消す人はいない

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杉の大木を従える空き家。こんな可愛い家を見ると嬉しい。大豪邸に負けない存在感がある

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柔らかい日差し、きれいな庭先。イスが「住んでいますよ」と言っているようだった

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何カ所かの空き家の立水栓は出しっ放しだった。冬の凍結対策だろう

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一際立派な戦死者の墓。おそらく父親だろう、この墓を建立した人の名前を刻んだ墓誌が横に並んでいた。「お国のため」と戦地に赴き、80年後の古里は今

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2時間の滞在で出会って話したのはただ一人、プロパンガスを配達に来た人だった。車庫には軽トラが入っているが留守

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那須集落は十方山の中腹。そのまま飲めそうな川が流れる

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