FC2ブログ

楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

98価格

 広島の自宅から坪野へ帰るとき、食料品や日用品、農業資材、燃料などを買う。消費税が8%になって、売る側の舞台裏が見えるような感じがした。スーパーでは内税から税別表記へ変わり、食パンは198円から189円に、ヨーグルトは158円から150円に下がっていた。内税表記にすると食パンは204円、ヨーグルトは162円になってしまい、一桁台が8円や9円の98価格にならず、安値感がなくなる。税別表記にせざるを得なかった理由がそこにあった。

 私が通うガソリンスタンドは、どこにも負けない安値で勝負している。広島市内に比べれば10円近く安いのではないかと思う。増税を機に税別に変わり、10銭単位の価格になった。今日のプリカ価格は142円80銭で、消費税込みだと154円22銭になる。聞くと「少しでも安くしたいし、割安感を出すためです」と宮田油業の担当者。ついにガソリンにも98価格が入ってきた。スーパー同様、顧客をつなぎ止めようとする販売現場の苦労が痛いほど分かる。

5855税別14471 
安佐北区安佐町にある宮田油業布店。税別だと他店との比較に電卓が必要になるが、安値の実績があるから一々計算せず、引きが続きお世話になる

 学校で習った物価の決まり方は「原価プラス利益」と「需要と供給」の二通りだったと思う。それに消費税が加わって複雑になった。まず第1ラウンドは販売側が値段を付けた。第2ラウンドは消費者がどれぐらい財布のひもを締めるのか、締めないのかだ。エコノミストや経済評論家の多くは、夏過ぎには景気は上向くと予測しているが、日常的に買い物をしている感覚からすると、そんなに甘くはないと思う。売る側と買う側の綱引きの結果は誰にも分からない。

 消費税が3%から5%になったときは、私たち団塊世代を中心に分厚い中間層がいた。今は年金生活者になり、非正規労働者が急増して、消費の屋台骨を担う中間層が急速に細った。ここ15年で壮大な貧乏人の群れが出現したことになる。物価は上昇基調と聞く。悩ましい98価格の攻防が繰り広げられそうだ。最悪、秋口に「アベノミクスの正念場、10兆円の補正予算」と
の無責任な声が出るかも知れない。「足るを知る生活」で増税と物価上昇に向き合う。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する