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楽農楽写Z

西中国山地の風景だけを撮影する団塊男が定年後、広島県安芸太田町に休耕田付きの民家を借りて、田舎暮らしを楽しんでいます。豊かな自然を紹介しながら、地域の情報を発信します。       

無言館 遺された絵画展

 昨日21日、二つの写真展と呉市立美術館の「無言館 遺された絵画展」へ出かけた。「無言館展」の訴求力があまりに強く、写真展の印象が霞んだ。時代の波に飲み込まれた戦没画学生の無念のうめきが、絵の裏側から聞こえてくるようだった。作品の横に兵士姿の顔写真と経歴、最期の地、享年が記されている。兄弟姉妹、妻が語るエピソードが、かけがえのない日々を残す。来場者の動きは遅い。特別出品を含め149点、私は1時間45分かかった。

 当時の主流だったのか、身近な人の肖像画は無表情で、色調は暗い。それが時代を映しているようにも感じる。彼らは必ずしも反戦思想の持ち主ばかりではなく、勝利を信じて出征した人もいる。70年以上を経て、改憲だの、北朝鮮の脅威だのと煽る政治家や評論家がやかましい。無言館の館主は挨拶文で、「絵を見る美術館でなく、絵にわたしたちが見つめられている美術館」と締めくくる。自画像に対面すると彼の人生に思いを馳せ、こちらが無言になる。

7209無言館展1710221 
無言館開館20周年記念誌と入場券。カメラを忘れてしまい、雨に濡れたいい雰囲気の呉市美術館を撮れなかった。11月19日まで(火曜休館)、10時~17時(入館16時30分)

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